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トップイベント第18回「磯の生物勉強会」(菅島)報告

第18回「磯の生物勉強会」(菅島)報告

2012年7月18日 梅雨明け翌日のジリジリ照りつける太陽の下、近鉄中之郷駅前の中之郷桟橋に11:30何とか全員が集合。今回は離島ということで参加者全員が実験所に前泊となり、アスター号に迎えられてあっという間に菅島の船着き場に到着。桟橋の奥、真正面に「名古屋大学大学院理学研究科附属 臨海実験所」の小さな看板がたたずんでいる。実験所の右側に大きな白いタンクが数基見えていたのは橄欖岩の採石場だった。

菅島臨海実験所とアスター号

まずは荷物を宿泊棟に。暑い中、急坂を荷物を引いて、階段をフウフウ言いながら3Fへ。荷物を置くとすぐに別棟の食堂へ。栄養士さんが作って下さる昼食は、離島でこんなお食事が食べられるの?!と感激のご馳走。
約1時間半、澤田所長から実験所利用の注意とご研究のお話しを伺う。まずは昨年の大震災を受けて、鳥羽市でM24.3の地震による津波予測があるとのことから避難指示に関するお話し。次に実験所は昭和14年「名古屋帝国大学医学部附属」の施設として創設されて後「理学部附属」となり、本館改築・新棟増築と発展してきたお話し。菅島の空撮写真では実験所の周り三方が採石場に囲まれて白くなっているのにはびっくり。 そして本命の受精機構の研究について詳しく伺った。なぜ自家受精しないのか?というところでホヤの成熟卵は自己非自己の識別能を持つ精子レセプターを持っていることを見つけられた。同じような現象がアブラナ科にも見つかり、植物にも動物にも共通点が見つかったことは面白い。少々難しい内容もあったがバリバリと研究なさっている先生のお話に皆引き込まれて聞いていた。
その後、山田先生と福岡技官さんに所内を案内していただく。マウスの飼育室入り口扉下には「注意!」の板が張ってある。最近はこの逃亡防止板?が必要なのだそう。ロボットを彷彿させる形のデジタル蛍光顕微鏡や、随分小型になったDNAシークエンサー=これでも最新型ではないらしい。快適そうな実習室=実験台と個人机が同じ部屋に=研究中の学生さんにはお邪魔してすみませんでした。図書室には地震予知警報システム。書架の奥にはなぜ?かキーボードと楽譜がたくさん、それも開架でバイエルやオペラの歌曲が開いてある。どなたか音楽の好きな方がいらっしゃったのでしょう。

澤田先生の講義

マウス飼育室

デジタル蛍光顕微鏡

屋外の飼育水槽へ案内されると、皆熱心にのぞき込んで壁に付いている生物を探し出し、先生の予定を大幅にオーバー。小一時間もたってようやく館内のユウレイボヤの飼育室へ。ユウレイボヤとカタユウレイボヤの違いをしっかり教えていただき、遺伝子組み換えのホヤで赤い蛍光を観察。

ユウレイボヤの蛍光顕微鏡像

たくさんの付着生物に
目の色を変えて・・・

アカフジツボの蔓脚

その後、桟橋につり下げてあった籠を揚げていただいて、付着生物を採集。実験所では不要の生物でも、コケムシが多種付いていて面白い。山田先生や福岡さんに笑われるくらい夢中になって採集。コケムシは10種くらいはいるというが、簡単には同定できない。小型のウミフクロウがたくさん見つかった。エボヤ、シロボヤ、イタボヤ、小さいマボヤがかわいい、アカフジツボの口の殻が鮮やかな緑色で元気に蔓脚を出したり引っ込めたりしている。シロスジフジツボ、ザラカイメン、カブトクラゲ、ウロコムシ。。。。。

飼育水槽の中で
ムラサキウニが放精

カブトクラゲの櫛板発光

細かい白点が石投入で光る夜光虫

ウミホタルの発光

夕食後は片付けてから懇親会。学生さんも参加していただいて、自己紹介から仕事や経歴や大いに盛り上がった。


二日目は朝から磯採集。12:11が大潮の干潮なので昼食を11:00からにしていただき、午後また磯へ。暑いので腰までつかっても気持ちよい位。潮が上がり始めてようやく1時半過ぎあがる。シャワーして着替え、実習室で観察。ヒザラガイは7種、ウミウシは8種、クモヒトデは残念ながら全部は同定できなかった。夕食後は同定する人、懇親会をする人、それぞれで楽しんだ。


三日目は昨日の天気が嘘のように朝から土砂降り。朝食後さっさと掃除を済ませて=うみうしくらぶの面々はあちこちの実験所で慣れているので素早い。実験所のアンケートを済ませ、雲行きを見計らって予定より1時間早くアスター号で中之郷桟橋まで送っていただき解散。
磯採集に集中してたくさんの生物を観察できました。暖かいせいか、マツバガイやイシダタミ、ヒザラガイなどのビッグサイズには驚きと共に感激でした。
澤田先生、山田先生、福岡さん、調理の上村さん、ほんとにお世話になりました。どうもありがとうございました。

その他の観察した生物

海綿動物門
クロイソカイメン

撮影・S氏
ムラサキカイメン


ナミイソカイメン?


ダイダイイソカイメン
ザラカイメン
 
 
刺胞動物門
シロガヤ
ヒドロクラゲの仲間?
 
 
ミズクラゲ(裏側)


ミズクラゲ

撮影・S氏
 
タテジマイソギンチャク
タテジマイソギンチャク
ミドリイソギンチャク
 
ヨロイイソギンチャク
ヨロイイソギンチャク
 
 
有櫛動物門
カブトクラゲ
カブトクラゲ
カブトクラゲ(櫛板の発光)
 
扁形動物門
ウスヒラムシ


ウスヒラムシ

撮影・rupi氏
ヒラムシの仲間


コケムシ動物門
コブコケムシの仲間
コブコケムシの仲間(拡大)
コケムシの仲間
 
コケムシの仲間
コケムシの仲間(拡大)
コケムシの仲間
 
アミコケムシの仲間


アミコケムシの仲間(拡大)


アミコケムシの仲間

撮影・S氏
アミコケムシの仲間(乾燥)
チゴケムシ
チゴケムシ(拡大)
 
紐形動物門
マダラヒモムシ
マダラヒモムシ
マダラヒモムシ(頭部)
 
軟体動物門
ヤスリヒザラガイ
ニシキヒザラガイ
ヒザラガイの仲間
 
ヒザラガイ

撮影・S氏
ババガセ


ヒメケハダヒザラガイ


ケハダヒザラガイ
ケムシヒザラガイ
 
 
コベルトフネガイ
コベルトフネガイ(腹側)
コベルトフネガイ(背側)
 
カリガネエガイ

撮影・S氏
ムラサキイガイ


マガキ


ケガキ
ナミマガシワ?
トマヤガイ
 
オニアサリ
アサリ
 
 
マツバガイ

撮影・S氏
マツバガイの避暑(昼間の暑さ対策)

=岩から浮いている=
ヨメガガサガイ

撮影・S氏
 
コガモガイ


アオガイ

撮影・S氏
 
スガシガイ
オトメガサ
オトメガサ
 
スソカケガイ?(2個体見える)
トコブシ
 
 
エビスガイ
エビスガイ
チグサガイ
 
クボガイ(ヤドカリが入っている)

撮影・S氏
バテイラ
コシダカガンガラ(幼貝)
 
イシダタミ


サザエ(棘あり)

撮影・S氏
サザエ(棘なし)


スガイ
スガイ
 
 
アマガイ
アマガイ
アマオブネ
 
アラレタマキビ
メダカラ
メダカラ(貝を軟体で覆っている)
 
オオヘビガイ

撮影・S氏
イソニナ


アラムシロ(ヤドカリが入る)


レイシガイ
イボニシ
マツムシ
 
ブドウガイ
  
 
ミドリアマモウミウシ
ミルにつくミドリアマモウミウシ
ヒラミルミドリガイ
 
ミルにつくヒラミルミドリガイと卵塊
ウミフクロウ
オカダウミウシ
 
アオウミウシ


アオウミウシ(こんな色も)

撮影・S氏
マダラウミウシ
 
メリベ
アカエラミノウミウシ
ユビワミノウミウシ
 
キクノハナガイ
  
 
星口動物門
サメハダホシムシ
  
 
環形動物門
ミロクウロコムシ
ミロクウロコムシ(拡大)
 
 
ケヤリムシ
ケヤリムシ(白色)
ケヤリムシ(拡大)
 
ケヤリムシの仲間
ケヤリムシの仲間
ユウレイボヤにつくケヤリムシの仲間
 
ヤッコカンザシ
ムツエダカンザシゴカイ
ムツエダカンザシゴカイ(拡大)
 
エゾカサネカンザシ

撮影・S氏
ウズマキゴカイ


 
ミズヒキゴカイ
チンチロフサゴカイ
チンチロフサゴカイ(拡大)
 
節足動物門門
光るウミホタル
光らないウミホタル
 
カメノテ
シロスジフジツボ
クロフジツボ
 
アカフジツボ
ムツアナヒラフジツボ
 
 
フナムシ
キタフナムシ
シリケンウミセミ
 
ワレカラの仲間
  
 
ユビナガホンヤドカリ
ユビナガホンヤドカリ
ケアシホンヤドカリ
 
ヒラトゲガニ


 アカテガニ

撮影・rupi氏
オキナガニ
オキナガニの鋏脚(毛の裏に爪)
ヒライソガニ
棘皮動物門
ウミシダの仲間
ウミシダの仲間(拡大)
 
 
イトマキヒトデ
チビイトマキヒトデ
ヤツデヒトデ
 
オオシマヒメヒトデ
  
 
クロスジトゲクモヒトデ
クロスジトゲクモヒトデ(盤拡大)
ナガトゲクモヒトデ?
 
ナガトゲクモヒトデ?
  
 
コシダカウニ
キタサンショウウニ
ムラサキウニ
 
アカウニ

撮影・rupi氏
バフンウニ


タコノマクラ


イシコ
フジナマコ
マナマコ
 
ナマコの仲間
  
 
脊索動物門
カタユウレイボヤ
ユウレイボヤ
イタボヤ
 
群体ボヤ
マボヤ
マボヤ(幼)
 
ベニボヤ
シロボヤ
エボヤ
 
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